春、すべての命が
芽吹くとき
静かにじっとそのときを
待っていたように、
昨日までの枯れた大地が
かれんな草花で
おおわれます。
 
 
 
  夏に、柔らかい曲線のわき枝、
葉の色、かたちの美しさに
目を見はる夏の輝き、花のすがた。
 
 
実りのとき、
育まれた場所や環境により
様々な色に染まる照り葉。
その色の深きこと。
 
  ススキの 芦の
枯れ野の美しさに
涙するのは私たち
日本人だけでしょうか。
雪原に立つ鶴のように
凛と咲く
白い花の静寂。
  花木堂 花と骨董 武蔵野 西国立